「Floral Harmony」は、花をテーマにした雑貨店です。私、鈴木健太が店主を務めています。大学で園芸学を専攻し、卒業後は大手園芸会社に就職しました。会社員として働く傍ら、花に関連したグッズを個人で制作・販売していたのですが、32歳の時に独立を決意。自分の想いを込めて「Floral Harmony」をオープンしました。
店では、季節の花を使ったアレンジメントや花束、鉢植えなどを販売しているほか、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを使ったインテリア雑貨も取り扱っています。また、店舗経営と並行して、フラワーアレンジメントやハーバリウム作りなど、花に関連したワークショップも定期的に開催しています。
私自身、子供の頃から花が大好きで、今でも自宅の庭で四季折々の花を栽培しています。園芸学で学んだ知識を活かしつつ、日々試行錯誤しながら、花の成長を楽しんでいます。また、趣味でフラワーアレンジメントを続けており、アレンジメントを通して花の魅力を表現することにやりがいを感じています。
写真撮影も趣味の一つで、特に花の写真を撮ることが多いです。花の美しさを写真に収めることで、その瞬間の感動を形に残すことができるのが魅力ですね。さらに、国内外の花の名所を訪れるのも楽しみの一つ。各地の個性豊かな花々に出会うたびに、新たなインスピレーションを得ています。
このブログでは、そんな私の日常をお伝えしながら、花のある暮らしの魅力や、花を楽しむためのアイデアを発信していきます。園芸学の知識に基づいた花の栽培方法や管理方法、フラワーアレンジメントのテクニック、花を使ったDIYアイデアなど、初心者にもわかりやすく解説していくつもりです。
また、店主としての視点から、花に関連したグッズの選び方や、店舗運営の裏話なども交えていきたいと思います。例えば、以下のような情報を発信していく予定です。
- 季節ごとのおすすめの花や鉢植え
- フラワーアレンジメントのコツやアイデア
- 花の持ちを良くするためのお手入れ方法
- 店舗のディスプレイの裏側
- お客様からのリクエストへの対応事例
読者の皆さんに寄り添った親しみやすい語り口と、豊富な写真や図解を用いることで、花の魅力を存分に感じていただけるような記事作りを心がけています。
花は、見る人の心を癒し、豊かにしてくれる素晴らしい存在です。私自身、花に囲まれた暮らしを送ることで、日々の喜びや発見を感じています。このブログを通して、そんな花のある暮らしの素晴らしさを、少しでも多くの人に伝えていければと思います。
皆さんも、ぜひ花を取り入れた暮らしを始めてみませんか?初めての方でも大丈夫。このブログを参考に、少しずつ花との暮らしを楽しんでいただければ幸いです。一緒に、花のある暮らしを楽しみましょう!
朝の仕込み
仕入れ花の確認と手入れ
私の一日は、朝早くから始まります。店のオープン前、まず始めに行うのが仕入れ花の確認と手入れです。毎朝、産地直送の新鮮な花が届きます。一つ一つ丁寧に花の状態をチェックし、必要に応じてお水を替えたり、茎を切り揃えたりします。
花の種類によって、最適な手入れ方法は異なります。例えば、バラは茎を斜めに切ることで水揚げが良くなります。一方、ガーベラは葉を取り除くことで花持ちが良くなるんです。カーネーションは、茎の下部の葉を取り除き、水の中に茎を深く挿すのがコツ。こうした知識は、大学で園芸学を学んだことや、長年の経験から得たものです。
仕入れ花の品質管理は、とても重要な作業です。せっかくの美しい花も、適切な手入れを怠れば、すぐに痛んでしまいます。だからこそ、一本一本の花に心を込めて接することを大切にしています。花のコンディションを最良に保つことで、お客様に喜んでいただけるアレンジメントや花束を提供できるのです。
ディスプレイの更新
手入れが終わった花を、店内のディスプレイに活用します。季節や行事に合わせて、ディスプレイのテーマを変えるのが私のこだわり。
例えば、春はピンクや黄色のパステルカラーの花を中心に、ふんわりと優しい雰囲気を演出します。新生活が始まる時期でもあるので、お部屋に飾りやすいコンパクトなアレンジメントを提案することも。新社会人のお客様には、胡蝶蘭などの観葉植物がおすすめですね。
夏は、ひまわりやガーベラなど、元気いっぱいの花を使ってビタミンカラーを取り入れます。太陽の下で育った花々は、見ているだけで元気をもらえます。夏のインテリアには、ドライフラワーを使ったさわやかなリースもぴったり。玄関に飾れば、お客様をナチュラルな雰囲気でお出迎えできます。
秋は、オレンジや茶色など大地の色合いを意識して、シックで落ち着いた印象に。ドライフラワーやプリザーブドフラワーを使った秋色のスワッグは、長く飾れるのでギフトにも最適です。ハロウィンシーズンには、カボチャをモチーフにしたアレンジメントを取り入れるのも面白いですよ。
冬は、幻想的な白を基調としたディスプレイがおすすめ。シルバーやゴールドをアクセントにして、華やかさを添えます。クリスマスリースやお正月飾りの材料も販売するので、手作りを楽しみたい方にも喜んでいただけます。
このように、ディスプレイは季節感を大切にしつつ、旬の花や行事をうまく取り入れるようにしています。店内の雰囲気を変化させることで、リピーターのお客様にも新鮮な発見を提供できるのです。
ディスプレイ作りでは、お客様の目を引くことも大切ですが、それ以上に、花の魅力を最大限に引き出すことを意識しています。花の色合いや形、大きさなどを考慮し、バランスよく配置することが肝心。花だけでなく、グリーンや雑貨など、様々な要素を組み合わせることで、より洗練された印象を与えることができます。
レイアウトを考える際は、以下のようなポイントを押さえています。
- 色のバランス:メインとなる色を決め、補色を効果的に使う
- 高さの変化:高低差をつけることで、立体感と奥行きを出す
- odd(奇数)ルール:1つや3つ、5つと、奇数の組み合わせが美しく見える
- 余白の活用:あえてスペースを空けることで、メリハリをつける
こうしたディスプレイの技術は、お客様のお宅でも活用していただけます。アレンジメントのサンプルとしてだけでなく、インテリアのアイデア源としても参考にしてもらえたら嬉しいですね。
在庫管理とオーダー対応
お客様に満足いただくためには、在庫管理も欠かせません。仕入れた花は、すべて在庫管理システムに登録します。品種や数量、仕入れ日などを正確に記録することで、鮮度の良い花を提供できるようにしているのです。
在庫状況を常に把握しておくことで、品切れを防ぐことができます。人気の花や季節の花は、早めに発注量を増やすなどの対策も必要。過去の販売データを分析し、需要を予測することも大切です。
また、お客様からのオーダーにもスムーズに対応できるよう、心がけています。ウェディングブーケや会社の周年祝い、プロポーズの花束など、様々なシーンでオーダーをいただきます。
オーダー対応で気をつけているのは、以下の3点です。
- お客様の要望をヒアリングし、イメージを具体化する
- 予算や納期、花の在庫状況を踏まえて提案する
- 制作過程で随時連絡を取り、仕上がりをすり合わせる
特にウェディングブーケは、花嫁さんにとって一生に一度の大切なアイテム。打ち合わせを重ねて、理想のブーケを形にできるよう尽力しています。花選びはもちろん、リボンやラッピングなどの細部にもこだわって制作します。
幸せな一日の思い出に花を添えられることを、私はとても光栄に思っています。そのためにも、一つ一つのオーダーに真摯に向き合い、心を込めて仕上げることを忘れないようにしています。
素敵なウェディングブーケを作るためのポイントをいくつかご紹介しましょう。
- 花嫁さんのドレスの色味や雰囲気に合わせる
- 挙式の季節や会場の雰囲気を考慮する
- 花言葉を取り入れ、二人の思いを表現する
- グリーンを適度に使って、ナチュラルな仕上がりに
- リボンやレースなど、アクセントとなるアイテムを選ぶ
オーダーメイドのブーケは、世界に一つだけの特別な作品。花嫁さんの感動の笑顔が、私の何よりの喜びです。これからも、一組一組のカップルに寄り添い、最高の一日を演出するお手伝いができたらと思います。
店舗オープン準備
店内清掃とレイアウト調整
花の手入れとディスプレイの更新が一段落したら、次は店内の清掃です。花屋にとって清潔な環境は必須。花びらや葉っぱの散乱は避けられませんが、こまめに掃除することで、お客様に気持ちよくお買い物をしていただけます。
床の掃き掃除や拭き掃除はもちろん、什器や棚、鏡の汚れもしっかりとチェック。特に花の水換えの際は、水滴で床が濡れてしまうこともあるので、気をつけています。
清掃が終わったら、店内のレイアウトを確認します。動線を考えて、お客様が商品を手に取りやすいよう、什器の位置を調整。新商品は目立つ位置に配置し、季節に合わせて関連グッズをまとめるなど、売り場の工夫も必要です。
私がレイアウト作りで大切にしているのは、以下の3点。
- お客様が入りやすく、商品が見やすいレイアウト
- 季節や行事に合わせた売り場づくり
- 定期的な変更で、新鮮な印象を維持
店内をぐるっと一周して、お客様目線で確認するのがポイントです。
ショーウィンドウの飾り付け
店内が整ったら、次はショーウィンドウの飾り付けです。ショーウィンドウは、お客様を店内に引き込むための重要な役割を果たします。
ディスプレイの内容は、季節や行事、話題の花などをテーマに設定。色合いやデザインに統一感を持たせつつ、個性的な演出を心がけています。
例えば、バレンタインシーズンには、赤やピンクの花を使ったハートモチーフのディスプレイがおすすめ。「LOVE」の文字を花で形作ったり、可愛らしい雑貨を飾り付けたりと、遊び心も取り入れています。
ショーウィンドウ作りでは、以下の点に気をつけています。
- 色使いやデザインにメリハリをつける
- 高さや奥行きを変化させ、立体感を出す
- 照明を効果的に使って、ドラマチックな雰囲気を演出する
- テーマに合ったコピーや見出しを添える
- 通行人の目を引くような、インパクトのあるレイアウトにする
ショーウィンドウは、通行中のお客様の目に留まる大切な機会。一目で興味を持っていただけるよう、表現方法にはこだわっています。
最近の事例を一つご紹介しましょう。母の日のショーウィンドウでは、「Thanks Mom」をテーマにしたディスプレイを展開しました。
ピンクと白を基調とした花々で「Thanks」の文字を形作り、中央には大きなリボンをあしらったブーケを配置。周囲には、母の日ギフトにぴったりな鉢植えや雑貨をディスプレイしました。
さらに、お母さんへの感謝の気持ちが伝わるようなメッセージカードを添えることで、より心温まる演出になったと自負しています。
SNSでも多くの反響をいただき、母の日ギフトの売上につながったのは嬉しい成果でした。ショーウィンドウの力を実感した瞬間です。
これからも、お客様の心に響くようなディスプレイ作りを追求していきたいですね。
スタッフミーティング
開店前の最後のタスクが、スタッフミーティング。当店では、パートスタッフが2名働いています。全員で集まり、一日の予定を確認します。
ミーティングでは、以下のような内容を共有しています。
- 当日入荷した花の種類や数量
- 予約オーダーの内容と納期
- 店内の在庫状況と売れ筋商品
- お客様からのリクエストや問い合わせ
- 各スタッフの担当エリアとタスク
情報共有を徹底することで、スタッフ全員が同じ目標に向かって働けるようにしています。
また、接客についてのロールプレイングも欠かしません。お客様との会話の事例を取り上げ、良かった点や改善点を話し合います。花の知識だけでなく、コミュニケーション能力も磨く必要があるのです。
スタッフ一人ひとりの成長が、店の成長につながると信じています。だからこそ、ミーティングの場では、積極的に意見を交換し合うことを大切にしています。
時にはスタッフ同士の意見がぶつかることもありますが、建設的な議論ができる関係性を築くことを心がけています。お互いの長所を認め合い、助け合える環境があるからこそ、お客様に最高のサービスが提供できるのだと感じています。
これで開店の準備は万端。笑顔でお客様をお迎えする時間です。
営業中の業務
接客と販売
開店と同時に、続々とお客様がご来店くださいます。お客様お一人おひとりに合わせたご提案ができるよう、コミュニケーションを大切にしています。
例えば、「今日のお花を買いに来ました」というお客様には、その日のおすすめの花をいくつかご紹介。予算やお好みの雰囲気をお伺いしながら、ぴったりの一本を見つけていただけるようサポートします。
「結婚記念日の贈り物を探しています」というお客様には、奥様のお好みや記念日の予定を踏まえながら、特別感のあるアレンジメントをご提案。花言葉にも込めた想いを添えて、心に残るプレゼント選びのお手伝いをさせていただきます。
接客では、以下の点を特に大切にしています。
- お客様のニーズを丁寧にヒアリングする
- 花の特徴や魅力を、わかりやすく説明する
- お客様の反応を見ながら、柔軟に提案する
- ラッピングや花札など、ワンランク上のサービスを心がける
- お客様の記念日や好みを記録し、次回の接客に活かす
どんなご要望にも真摯に耳を傾け、最適な提案ができるよう日々勉強を重ねています。
販売では、スムーズなお会計と丁寧な梱包を心がけています。花を傷めないよう、慎重に包装紙で包み、リボンをかけたら完成。「ありがとうございました」と笑顔でお見送りするのが、私のモットーです。
花を通してお客様とつながることができるのは、この仕事の醍醐味。一期一会の出会いを大切に、心を込めて接客させていただいています。
フラワーアレンジメントのデモンストレーション
当店の目玉企画の一つが、店頭で行うフラワーアレンジメントのデモンストレーション。平日の午後や土日などに、不定期で開催しています。
デモンストレーションでは、その季節のおすすめの花を使ったアレンジメントを、私が手本を見せながら解説します。花の選び方、組み合わせ方、テクニックなど、基本的なことから応用までをカバー。初心者の方にもわかりやすく、楽しみながら学んでいただけるよう工夫しています。
一例をご紹介しましょう。先日開催した春のアレンジメント講座では、以下のような内容を取り上げました。
- 春の代表的な花の紹介(チューリップ、スイトピー、ラナンキュラスなど)
- 色の組み合わせ方のコツ(パステルカラーの使い方、グラデーションの作り方など)
- 器の選び方と花の配置バランス(口が広い器、細長い器など、形に合わせたアレンジメント)
- ラッピングとリボン結びのテクニック
参加者の方からは、「プロの技を間近で見られて勉強になった」「家でも実践してみたい」など、嬉しい感想をいただきました。
デモンストレーションには、アレンジメントを実際に体験できる参加型のプログラムも用意しています。私がサポートしながら、お客様に自由に花を選んでいただき、世界に一つだけのアレンジメントを作っていただく企画です。
お客様が完成させたアレンジメントを嬉しそうに眺める姿を見られるのは、この上ない喜びです。「花を生ける楽しさを知ってもらえた」「自分らしい作品が作れた」と言っていただけた時は、この企画を始めて良かったと実感します。
デモンストレーションを通して、アレンジメントの面白さを多くの方に体験してもらえたら。そんな想いを胸に、これからも工夫を重ねていきたいと思います。
ワークショップの開催
店頭でのデモンストレーションに加え、不定期でワークショップも開催しています。少人数制のレッスンで、より深く花に触れ合える機会を提供できればと思い始めた取り組みです。
ワークショップのテーマは、季節に合わせて様々。春はお花見やこいのぼりをイメージしたアレンジメント、夏は涼し気なグリーンを使った壁飾り、秋はハロウィンカラーのリース作りなどを企画してきました。
最近好評だったのは、プリザーブドフラワーを使ったアレンジメント講座。生花とは違った楽しみ方を提案できたかなと思います。
ワークショップの運営で大切にしているのは、以下の3点。
- 初心者でも楽しめるよう、丁寧な指導を心がける
- 一人ひとりの個性を大切に、オリジナリティあふれる作品作りをサポートする
- 花の魅力はもちろん、ものづくりの喜びも感じてもらえるような内容にする
レッスン中は、和やかな雰囲気の中にも真剣な眼差しが光ります。手順の説明をしっかりと聞いてくださり、時にはご自身のアイデアを取り入れながら、思い思いの作品を完成させていかれます。
花を通して人と人がつながる瞬間に立ち会えるのは、この仕事の大きな魅力。共通の趣味を通じて、お客様同士が交流を深めている様子を見るのも、私にとってかけがえのない時間です。
ワークショップには、リピーターのお客様も多くいらっしゃいます。「また次回も参加したい」「友人を誘ってみんなで体験したい」と言っていただけるのは何よりの励みです。
これからも、お客様に喜んでいただけるような、充実したワークショップを企画していきたいと思います。もっと多くの方に、花に親しむ楽しさを味わっていただけますように。
閉店後の作業
売上集計と帳簿付け
賑やかだった一日も終わり、閉店時間を迎えます。お客様をお見送りし、店内を片付けたら、次は売上の集計です。
レジのデータをもとに、商品別の販売数や売上金額を記録。売れ筋の傾向を分析し、仕入れ計画や販促活動に活かしていきます。アレンジメントやブーケの注文も多かった一日。心を込めて作らせていただいた分、お客様に喜んでいただけたら嬉しいです。
売上集計が終わったら、必要な帳簿を付けていきます。仕入れ伝票や請求書の処理、経費の計上など、地道な作業の積み重ねが、健全な経営につながるのだと実感しています。
数字に強くなるためにも、日々の記録は欠かせません。些細なことでもきちんと記帳することを習慣づけ、計数管理のスキルを磨いています。
振り返れば、独立したての頃は帳簿付けに四苦八苦したものです。今でも完璧とは言えませんが、少しずつ要領も掴めてきました。事業を続けていく上で、経理の知識は必要不可欠。これからも学び続けていきたいと思います。
翌日の準備と花の手入れ
売上集計と帳簿付けが一段落したら、翌日の準備に取り掛かります。在庫の確認を行い、品薄になった花材や資材を発注。生花の発注は、仕入れ先との信頼関係が何より大切。長年の付き合いの中で築いてきた絆を礼節を持って守っています。
オーダーの対応も忘れずに。翌日納品予定のアレンジメントやブーケの制作に入ります。一つひとつ丁寧に心を込めて仕上げていきます。完成したアレンジメントを見て、思わずにっこり。お客様の笑顔を思い浮かべずにはいられません。
最後に、店内の花の手入れ。水を替えたり枯れた花を取り除いたりと、コンディションを整えていきます。一日の疲れを感じつつも、生命力あふれる花を目にすると、不思議と元気が湧いてきます。
花の手入れは、毎日の大切なルーティンワークです。植物の生態に合わせて、適切なお世話を心がけています。室内の温度や湿度、日光の強さにも気を配り、ベストな状態を保てるよう、細やかな調整を行っています。
こうして、翌日に向けての準備が整います。明日も、たくさんのお客様に店を訪れていただけますように。そんな願いを込めて、一日の仕事に区切りをつけるのです。
SNSでの情報発信
閉店後の大切なタスクの一つが、SNSでの情報発信です。当店では、Instagramを中心に、商品の紹介やイベント告知を行っています。
SNS担当は私自身が務めています。日々の投稿内容を考えるのは、なかなか骨の折れる作業。でも、お客様とのコミュニケーションツールとして、今や欠かせない存在だと感じています。
SNSの活用で意識しているのは、以下の3点。
- 写真や動画を使って、視覚的に訴求する
- 季節のおすすめ商品や、店の日常を紹介する
- フォロワーさんからのコメントやメッセージにこまめに返信し、双方向のやり取りを大切にする
特に力を入れているのが、商品写真の撮影。花の魅力を最大限に引き出せるよう、光の当て方や構図にこだわっています。スマートフォンでも十分綺麗に撮れるので、気づいたときにパシャリ。ベストショットが撮れた時は、思わずガッツポーズしてしまいます。
人気なのは、店内の様子を動画で紹介するコンテンツ。アレンジメントのデモンストレーションの様子や、新商品の紹介などを、臨場感たっぷりにお届けしています。「花屋さんの日常が垣間見られて楽しい」と、好評をいただいているんです。
また、フォロワーさんからのコメントやダイレクトメッセージも、大切なコミュニケーションの場。お問い合わせにはもちろん、日々の投稿に寄せられる感想にも、できる限り返信するようにしています。
「参考になりました」「素敵なアレンジメントですね」といった嬉しい言葉が、明日への活力になります。時には「こんな花を使ったアレンジメントが見てみたい」といったリクエストをいただくことも。お客様の声を直接聞ける貴重な機会だと感謝しています。
SNSを通して、リアルな店舗だけでは出会えないお客様ともつながれるのは、大きな可能性を感じます。これからも、丁寧な情報発信を続けていきたいですね。お客様とのつながりを大切に、より良いお店作りに活かしていければと思います。
プライベートタイム
自宅の庭で家族とガーデニング
仕事を終えて帰宅すると、家族との団らんのひと時。私の癒しは、自宅の庭で過ごすガーデニングタイムです。
妻と一緒に、季節の花や野菜を育てるのが何よりの楽しみ。会話を弾ませながら、土に触れ、緑に癒される。仕事の疲れも吹き飛んでいきます。
子供たちも、ときどき手伝ってくれるんですよ。種まきやお水やり、収穫など、自然と触れ合う経験は、心身の成長に良いのではないかなと感じています。
土いじりをしながら、ふと商品開発のアイデアが浮かぶこともしばしば。家族との何気ない会話の中から、ヒントを得ることも多いんです。プライベートの充実が、仕事にもいい影響を与えてくれているのかもしれません。
花の写真撮影
休日の楽しみの一つが、花の写真撮影。以前から趣味で続けているのですが、最近はすっかりのめり込んでしまって。
四季折々の花々を、カメラに収めるのが何よりの喜び。雨上がりの朝に咲くバラ、夕暮れ時のコスモス畑、凛と立つ蓮の花。そのときどきの表情を切り取るのは、まさに至福のひととき。
撮影した写真は、自宅の壁に飾ったり、店舗のディスプレイに活かしたりしています。お客様から「素敵な写真ですね」と声をかけていただくこともしばしば。趣味が仕事に活きるのは、とても嬉しいことです。
写真を通して、花の魅力をより多くの方に伝えていけたら。そんな思いを胸に、これからも撮影を続けていきたいと思います。
園芸書を読んで知識を深める
休日の過ごし方として欠かせないのが、園芸書を読んで知識を深めること。最新の栽培技術や、珍しい品種の紹介など、専門書から学ぶことは多岐にわたります。
図鑑を片手に、植物園や花畑を訪ねるのも楽しみの一つ。実際の花を見ながら、特徴や育て方を確認する。机上の知識と実地の経験、両方を積み重ねることが大切だと感じています。
得た知識は、お客様への提案やアドバイスに活かされています。「この花の育て方で悩んでいる」といった相談にも、自信を持ってお応えできるようになりました。
園芸の奥深さを知れば知るほど、まだまだ学ぶべきことは尽きません。常に新しい知識を吸収し、お客様にご提供できるサービスの幅を広げていきたいですね。
まとめ
「Floral Harmony」店主の一日をご紹介してきました。朝の仕込みから始まり、接客や販売、デモンストレーションにワークショップ。そしてプライベートでも、花と深く関わる毎日です。
花と過ごす時間は、私にとってかけがえのない宝物。生花に触れるたびに、命の尊さと美しさを感じずにはいられません。
この仕事の醍醐味は、花を通してお客様とつながれること。笑顔を咲かせてくださるお客様に、どれだけ元気をもらったことか。支えてくださるお客様や、苦楽を共にするスタッフ、見守ってくれる家族。多くの方に支えられて、今日もお店を開けられている。そのことに、心からの感謝を感じています。
「Floral Harmony」は、花と人を結ぶ場所でありたい。そんな想いを胸に、これからも、花のある暮らしの提案を続けていきます。
より多くの方に、花を身近に感じていただける。花を通して、喜びや癒し、彩りを感じていただける。そんなお手伝いができたら、この上ない幸せです。
一人でも多くの方の心に、花を咲かせることができますように。そう願いを込めて、今日も店に立たせていただきます。
「Floral Harmony」店主・鈴木健太の一日、以上でお届けいたしました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。