花のギフト選び:シーン別おすすめブーケと花束

2024年5月22日

大切な人へ花を贈るとき、どんな花を選べば良いのか迷ってしまうことはありませんか?誕生日、結婚祝い、記念日など、シーンに合わせた花選びは、贈る側にとっても悩ましい問題です。

花束やブーケは、贈る相手への感謝や祝福の気持ちを表現するのに最適なギフト。しかし、花の種類や色、アレンジメントの仕方によって、伝わる印象は大きく変わります。

私自身、花屋を営む中で、お客様から花選びのアドバイスを求められることが多くあります。「母の誕生日に贈りたいのですが、どんな花がおすすめでしょうか?」「友人の結婚祝いに、おしゃれなブーケを贈りたいです」といった相談を受けるたびに、その方のお気持ちに寄り添い、最適な提案ができるよう心がけています。

また、自分自身が花を贈る立場になることも少なくありません。家族や友人の記念日に、思い出に残るような花束を贈るのは、私にとっても大きな喜びです。

この記事では、シーン別におすすめの花束やブーケをご紹介します。贈る相手の好みや性格、お祝いの内容に合わせて、選び方のポイントをお伝えしていきます。

花選びに迷ったら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。贈る人の気持ちが伝わる、心に残るギフトを見つけられるはずです。

誕生日に贈りたい華やかなアレンジメント

誕生日は、その人の存在を祝う特別な日。華やかで明るい印象の花束やブーケを贈ることで、お祝いの気持ちを表現しましょう。

バースデーカラーを取り入れた花束

誕生日の花束には、バースデーカラーを取り入れるのがおすすめ。1月はガーネット、2月はアメジスト、3月はアクアマリンといったように、各月の誕生石をイメージした色合いの花を選ぶと、より特別感が出ます。

例えば、7月生まれの方には、ルビーレッドのバラやガーベラを中心に、ルビー色の濃淡をつけたアレンジメントはいかがでしょうか。白や緑を合わせることで、鮮やかなルビー色が引き立ちます。

ボリュームのあるブーケでお祝いの気持ちを

誕生日の花束は、ボリューム感も大切。たっぷりと花を束ねることで、お祝いの気持ちが伝わります。

特に、花束の中心にカサブランカやオリエンタルユリを使うと、豪華でインパクトのあるデザインになります。周りをバラやカーネーションで彩れば、さらに華やかさがアップ。

大人っぽい雰囲気で、存在感のあるアレンジメントは、喜ばれること間違いなしです。

長持ちする花選びのコツ

誕生日の花束は、長く楽しんでもらえるものを選びたいですよね。そのためには、花持ちの良い種類を選ぶことが大切です。

カーネーション、バラ、ガーベラなどは、花持ちが良いことで知られています。特にスプレーカーネーションは、次々と花が咲くので、長く楽しめるのが魅力。

また、アレンジメントに使う花の量を調整することで、より長持ちさせることができます。あまり詰め込みすぎず、花束の中に適度な隙間を作ると、花がゆったりと呼吸できて、鮮度が保たれるのです。

【コラム】花の水揚げのコツ 花束やブーケを長持ちさせるには、水揚げのコツを押さえることも重要。以下の手順を参考に、贈った花を美しく保ってもらいましょう。

  1. 花束の下部を斜めにカットする(根っこから水を吸いやすくするため)
  2. 水揚げ剤を入れたぬるま湯に、1~2時間程度つける
  3. 茎の下部についている葉を取り除く(水中の雑菌繁殖を防ぐため)
  4. 花瓶に生けるときは、茎を適度な長さにカットする

定期的に水を替え、花の様子を見ながら愛情を込めて手入れをすることで、花束やブーケをより長く楽しむことができます。

結婚祝いに人気の上品な花々

結婚祝いの定番ギフトといえば、花束やブーケ。新郎新婦の門出を祝福し、末永い幸せを願う気持ちを込めて、上品で洗練された花を選びましょう。

ピンクと白を基調としたエレガントなブーケ

結婚祝いの花束は、ピンクと白の組み合わせが人気。淡いピンクのバラに、白いトルコキキョウやスターチスを合わせたブーケは、とてもロマンティックな印象です。

カスミソウやかすみ草を添えることで、ふんわりとしたやさしい雰囲気になります。花言葉が「幸福」「純潔」「信頼」などの花を選ぶのも素敵ですね。

幸福を願うホワイトローズのアレンジメント

「白いバラ」は、花言葉が「無垢で深い愛」「永遠の愛」など、結婚のお祝いにぴったりの花。純白のバラだけを束ねたシンプルなブーケは、凛とした美しさがあります。

また、白バラにかすみ草やジャスミンを合わせたアレンジメントなら、爽やかで清楚な印象に。グリーンを加えることで、ナチュラルな雰囲気も演出できます。

グリーンを合わせてナチュラルな雰囲気に

結婚祝いの花束は、グリーンを合わせるのもおすすめ。オリーブやユーカリ、アイビーなどのグリーンは、ナチュラルでやさしい雰囲気を醸し出します。

ピンクやホワイトの花にグリーンを加えることで、より爽やかで品のある印象に仕上がります。花だけでなく、葉の形や質感の違いを楽しむのも素敵ですね。

[参考]結婚祝いの定番花

  • バラ:愛情、美しさ、喜び
  • カーネーション(ピンク):気持ちが通じ合う
  • カスミソウ:幸福、純粋な心
  • トルコキキョウ:優美、清純
  • スターチス:永遠の思い出
  • ユリ:純粋、威厳、高貴

結婚祝いに贈る花は、花言葉にも注目しながら選ぶと良いでしょう。相手を想う気持ちが伝わる、意味のある花束になるはずです。

記念日に贈る思い出に残る花束

記念日に花を贈るなら、その日の思い出が詰まったアレンジメントを選びたいですよね。二人の思い出の品や写真と一緒に飾れるような、特別な花束を考えてみましょう。

アニバーサリーカラーを意識した配色

記念日の花束は、記念年数に合わせたアニバーサリーカラーを取り入れるのがおすすめ。例えば、1周年なら黄色、3周年はライトブルー、5周年はブルー、10周年はシルバーといった具合です。

色の組み合わせを工夫することで、記念日ならではの特別感を演出できます。黄色のバラとオレンジのガーベラを合わせた元気いっぱいのブーケなら、1周年のお祝いにぴったり。淡いブルーのデルフィニウムと白いバラの組み合わせは、5周年の節目を優しく彩ってくれます。

相手の好みの花を取り入れる

記念日の花束は、相手の好みを取り入れるのも大切。普段から何気なく話していた「好きな花」を思い出して、アレンジメントに取り入れてみてください。

相手の趣味や特技をイメージした花選びも素敵ですね。例えば、音楽が好きな方なら、オーケストラの定番曲「ボレロ」の花言葉を持つダリアを合わせるのはいかがでしょうか。

相手のことを想いながら選んだ花束は、きっと喜んでもらえるはずです。

二人の思い出の品と合わせて贈る

記念日の花束は、思い出の品と一緒に贈ると、より特別な贈り物になります。

例えば、初デートの時に撮った写真を飾る額縁と、その日の思い出の場所をイメージしたアレンジメント。大切なアクセサリーを収めるジュエリーボックスと、それを彩るプリザーブドフラワーのブーケ。

形に残るものと一緒に花を贈ることで、記念日の思い出を長く楽しむことができます。

【コラム】プリザーブドフラワーで思い出を形に 記念日の贈り物には、プリザーブドフラワーもおすすめです。特殊な加工により、生花の美しさをそのままに、長く楽しむことができます。

色やデザインの種類が豊富なので、記念日の思い出に合わせたアレンジメントが作れます。ガラスドームに入れたり、写真立てと一緒に飾ったり。二人らしい思い出の詰まった贈り物になるはずです。

プリザーブドフラワーなら、枯れる心配がないので、記念日の思い出をいつまでも大切にすることができますよ。

歓送迎会やお祝いの席に合う花

歓送迎会やお祝いの席には、明るく華やかな雰囲気の花束がおすすめ。受け取った人が元気になれるような、見ているだけで笑顔が溢れる花を選びましょう。

赤やオレンジの元気いっぱいなブーケ

歓送迎会やお祝いの席には、赤やオレンジなどの暖色系の花がぴったり。情熱的な赤いバラやガーベラ、元気いっぱいのオレンジのガーベラやデージーを合わせれば、活気に満ちた印象のブーケになります。

黄色のヒマワリやチューリップを加えることで、さらに明るくポップな雰囲気を演出できます。受け取った人の前途を応援する気持ちを、鮮やかな色合いで表現してみてください。

ユリやガーベラで華やかさをプラス

歓送迎会やお祝いの席の花束は、ボリューム感も大切。存在感のあるユリやガーベラを使うことで、華やかで豪華な印象になります。

白や淡いピンクのユリは、清楚でエレガントな雰囲気。オレンジや黄色のガーベラは、明るくポジティブな印象を与えてくれます。季節の花を合わせることで、より一層華やかなアレンジメントが完成します。

場に合わせたボリュームや大きさを選ぶ

歓送迎会やお祝いの席に贈る花は、会場の大きさや参加人数に合わせてボリュームや大きさを調整するのがおすすめ。

大人数の会場なら、存在感のある大きめのアレンジメントを。少人数のパーティーには、サイズ感のバランスが取れた可愛らしいブーケを選ぶと良いでしょう。

花束を飾るテーブルの大きさも確認しておくと、より最適なボリュームを選べます。

[参考]歓送迎会・お祝いの席の定番花

  • バラ(赤):情熱、愛情
  • ガーベラ:前途洋々、希望
  • ヒマワリ:あなただけを見つめる、崇拝
  • チューリップ:思いやり、愛の告白
  • デージー:希望、平和
  • スイートピー:優しい思い出、門出

花束を贈る際は、その場の雰囲気やイメージに合う花を選ぶことが大切。定番の花を組み合わせて、相手に合ったオリジナルのアレンジメントを作ってみてくださいね。

まとめ

シーン別のおすすめ花束やブーケの選び方について、詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたか?

誕生日や結婚祝い、記念日など、それぞれのシーンに合った花選びのポイントを押さえることで、相手に思いが伝わる素敵なギフトを贈ることができます。

特に大切なのは、相手のことを想いながら、その人らしさを表現できる花を選ぶこと。好きな色や花、思い出の品など、相手のことを考えながらアレンジメントを作ることで、世界に一つだけのオリジナルの花束が完成します。

また、花言葉にも注目すると、花束により深い意味を込めることができます。メッセージカードと一緒に花言葉を添えれば、相手への気持ちをより伝えることができるでしょう。

贈る花の本数にも、意味を持たせるのもおすすめ。本数に応じた花言葉があるので、そちらを参考にするのも良いですね。

  • 1本:一目惚れ、出会い
  • 3本:愛情、感謝
  • 5本:思慕、あなたを愛しています
  • 10本:運命の人、最高の愛
  • 12本:私のすべてをあなたに捧げます

本数だけでなく、色の組み合わせでも気持ちを表現することができます。

色の組み合わせ 意味
赤とピンク 情熱的な愛
赤と白 純粋な愛
ピンクと白 優しい気持ち
オレンジと黄色 明るく楽しい雰囲気
青と白 清楚で爽やかな印象

組み合わせ次第で、より相手に合ったメッセージを伝えることができるはずです。

花を贈るということは、相手への感謝や愛情を形にするということ。一つ一つの花に込めた思いが、相手の心に届くことを願っています。

この記事が、あなたの花選びの参考になれば嬉しいです。贈る場面に合わせて、相手のことを想いながら、心のこもった素敵な花束を作ってみてくださいね。

花屋を営む私としては、お客様に喜んでいただける花束を提案できるよう、これからも様々なシーンに合わせた花選びのアイデアを提案していきたいと思います。

季節のおすすめの花や、アレンジメントのテクニックなども、ぜひ参考にしてみてください。花のある暮らしが、あなたの大切な人との絆をより一層深めてくれることを願っています。